SHIELD DRMに関する基本FAQ
サービス関連
Q1. SHIELD DRMとは何ですか?
クラウドネイティブDRM(Digital Rights Management、デジタル権限管理)サービスで、Microsoft 365とGoogle Workspace環境の文書セキュリティを提供します。
- Microsoft 365— 既存のDRM文書をMIP(Microsoft Information Protection)文書に自動変換し、クラウドコラボレーション(閲覧/編集/共同作業)を可能にします。
- Google Workspace— Google Driveの変更を検出し、条件付きポリシーに従ってDRM文書の暗号化を解除してクラウドコラボレーションを可能にします。
Q2. 主要な機能は何ですか?
- 条件付きポリシーベースの自動実行(ユーザー · グループ、ネットワーク位置、文書タイプなどの条件に基づく適用)
- 既存のDRM文書との互換性提供(BYOK/HYOK含む)
- 政策連携と運営の可視性(政策の策定・適用連携)
- 連携対象 — Microsoft 365(Teams / OneDrive / SharePoint)、Google Workspace(Google Driveのマイドライブ · 共有ドライブ)
DRM ↔ MIP 変換は Microsoft 365 環境専用の機能です。
Q3. 実際の使用フローはどのようになりますか?
Microsoft 365
ファイルをTeams/OneDrive/SharePointにアップロードすると、一定時間後にMIPラベルが自動的に適用されます。
適用されると、修正者に「 SharePoint アプリ 」の表記が表示され、文書の下部に「 Protected by SHIELD DRM 」が表示されます。
DRM文書も解除せずにそのままアップロードして使用できます。
Google Workspace
ファイルを Google Drive(マイドライブ · 共有ドライブ)にアップロードすると、該当のドライブにインストールされたイベントチャネルが変更を検知し、条件付きポリシーを評価します。
ポリシー対象であれば、文書をロック処理した後、暗号化を解除し、ロックを解除して同じファイルに反映します。
DRM ドキュメントも解除なしで直接アップロードして使用でき、該当ドキュメントをローカル PC にダウンロードする時点で Document Security が DRM 保護を再適用します。
Google Workspace 環境ではアップロード時点の自 動暗号化とラベル変換を提供していません。イベントチャネルをインストールしていないドライブではポリシーが動作せず、新しく作成された共有ドライブは自動的に検出されません。
Q4. 導入前に何を準備すればよいですか?
共通
(1) Security365 Portal 登録/設定
(2) ファイアウォール許可URL登録
Microsoft 365
(1) 管理者権限/ライセンス (グローバル管理者·E3推奨)
(2) MIP ラベルの作成/公開
(3) テナント名の確認
Google Workspace
(1) スーパ管理者(Super Admin) 権限
(2) Google Cloud プロジェクトで Google Drive API を有効にする
(3) サービスアカウントの作成およびドメイン全体の委任(Domain-Wide Delegation)の承認
(4) 政策対象として使用する共有ドライブにサービスアカウントを参加者以上のメンバーとして追加
Q5. Microsoft Throttlingとは何で、どのような影響がありますか?(Microsoft 365)
Throttling(スロットリング) は Microsoft がサービスの安定性と公正な使用のために API リクエスト・クエリ・ネットワークなどに速度制限 (Rate Limiting) を適用するメカニズムです。
大規模処理/バースト時に制限される可能性があるため、再試行・バックオフ戦略など運用上の考慮が必要です。
Q6. SharePoint Add-Inが終了するそうですが、どのように対応すればよいですか?(Microsoft 365)
Microsoftが ACS(Azure Access Control Service) および SharePoint Add-In を 2026-04-02 に終了します。
これにより、イベントリシーバー(Event Receiver)方式に切り替える必要があり、SHIELD DRM管理者ページのマイグレーション手順(点検→同意→実行)に切り替えます。
Q7. Google Drive API のクォータとは何で、どのような影響がありますか?(Google Workspace)
Google Drive APIはプロジェクトとユーザー単位でリクエストの割り当てを適用します。割り当てを超えると429または403rateLimitExceeded応答が返され、SHIELD DRMはこれを検出して指数バックオフで自動的に再試行します。
また、ドライブに登録する変更通知チャネルの有効期限は最大7日間であるため、期限切れの前に自動的に再登録します。
大量変更が一度に発生すると、変更履歴の照会が遅れ、ポリシーの反映が遅れる可能性があります。
認証/連携
Q8. ‘アプリ認証情報(App ID + App Secret)’はどこで確認し、DS管理コンソールにはどのように適用しますか?(Microsoft 365)
管理者ページ → 設定 → アプリ認証情報 で表示される App ID と App Secret が結合されたセキュリティトークンをコピーし、DS 管理コンソールのカスタムポリシ ーs365_app_data項目に貼り付けて使用します。
- 適用バージョン(DS コンソール モジュール)
SCPD_DS365.dll6.0.3.24 以上SCPD_DS36564.dll6.0.3.24 以上
Google Workspace 連携はアプリ認証情報を使用せず、サービスアカウントとドメイン全体委任(Domain-Wide Delegation)で認証します。
参考リンク
- 導入前の必須確認 →事前準備事項
- 実使用手順 →使用方法の案内
- 運用の問題 →MS サーボリングの案内
- 政策変更対応 →マイグレーションガイド